「健康に関わる不安を取り除きたい」
そのような気持ちから医師を志し、医師になってからは命に直結する心臓の病気を扱う循環器内科として急性期医療に携わって参りました。心筋梗塞や心不全で入院される患者さんと関わる中で、早期受診や予防医療がより効果的で重要であることを痛感する機会が多くありました。
高血圧・糖尿病・脂質異常症といった心疾患の原因となる病気のコントロールの重要性をより早期から啓蒙し、治療する。心筋梗塞や心不全による再入院・死亡を減らすために適切な指導・検査・薬の調整をする。このような外来治療は、入院治療に比べると派手ではありませんが、健康維持のためにはより効果があると考えます。
通院患者さんを入院させたくない、もっと健康維持のためにきちんとした外来治療行いたいと思っていた時に、同じ理念を持った許先生と出会い、うらさと内科ハートクリニックで一緒に診療を行うことになりました。
クリニックで診療をする中で、心疾患の悪化防止のためにもっと積極的な予防治療ができないかと考えていたところ、心臓リハビリ(心リハ)をやってみてはどうかと許先生から打診があり、分院としてかさでら内科ハートクリニックを開院することとなりました。
心リハはその効果が広く証明されています。そのため心疾患での入院中には多くの場合心リハが行われています。心リハは退院後も継続することが望ましいのですが、名古屋市だけではなく全国的に外来心リハの受け皿は足りてません。私自身も病院勤務時に退院後も心リハを続けて欲しいがその場所がなく断念することも多く経験しました。「効果があり必要な方が多くいるのにそれが提供できない」「そもそもその存在があまり知られていない」それが心リハのおかれている現状です。
この度、うらさと内科ハートクリニックの分院を立ち上げるに当たって、これまで本院で行ってきた診療に加え、心臓リハビリ施設を併せ持つことで今まで以上に心疾患の予防に役立てる体制を整える事ができました。
当院がある南区はもちろん、本院がある緑区を含め多くの方の健康維持にこれまで以上に貢献できる施設でありたいと考えております。
ここまで心疾患についてばかり述べてまいりましたが、私は「健康に対する不安に寄り添い取り除く」ことを目標にしております。総合内科専門医として内科領域全般の診断・治療にも尽力したいと思います。
また実際に病気で困っているときだけでなく、健康に関する不安な気持ちにも寄り添いたいと思います。「この症状は重い病気のサインではないのか?」「総合病院で治療してもらうようになったが病気について上手く質問できなかった」「この症状はどこに相談すればいいのか?」など日々の生活の中でふと不安や心配を抱えることは誰しもあると思います。いろんな症状や不安を気軽に相談して頂ける存在でありたいと思います。
心臓リハビリテーション(心臓リハビリ)は心臓血管病の患者さんが、体力を回復し快適な家庭生活や社会生活を取り戻すとともに、病気の悪化や再入院を防ぐことを目標としています。
心臓リハビリの適応となる具体的な心臓血管病としては、急性心筋梗塞・狭心症・心臓手術後・経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)後・大血管疾患(大動脈解離、解離性大動脈瘤、大血管術後)・慢性心不全・末梢動脈閉塞性疾患・肺高血圧症があります。
心臓リハビリはこれまで多くの研究によってその効果が証明されています。心臓リハビリを行うことで心筋梗塞や狭心症の患者さんの死亡率や入院リスクが低下し、心不全の患者さんの再入院が減少することなどが証明されています。
心臓リハビリの有効性が証明され、入院中に心臓リハビリは広く実施されるようになっています。退院後もリハビリを継続することで死亡率の低下や再入院の防止といった効果が得られますが、外来での心臓リハビリを提供している施設は多くありません。
心臓リハビリを皆様の身近にあるクリニックで提供することで、健康で快適な生活へ貢献していきます。
徳島県生まれ | |
2000年 | 徳島文理高校 卒業 |
2006年 | 名古屋大学医学部医学科 卒業 |
2006年 | JA愛知厚生連 豊田厚生病院(旧加茂病院) 臨床研修医 |
2008年 | JA愛知厚生連 豊田厚生病院 内科専攻医・循環器内科 |
2011年 | 総合上飯田第一病院 循環器内科 |
2012年 | 名古屋大学大学院医学系研究科 |
2015年 | 小牧市民病院 循環器内科 |
2016年 | 小牧市民病院 循環器内科 医長 |
2020年 | 西尾市民病院 循環器内科 医長 |
2021年 | 八千代病院 循環器内科 医長 |
こんにちは。うらさと内科ハートクリニック 院長 許聖服と申します。
この度、分院として新たに「かさでら内科ハートクリニック」を開院いたします。
うらさと内科ハートクリニックは、2018年に開院以来、内科・循環器として、名古屋市緑区、南区を中心とした地域の方々へ「ここに来て良かった」と心から思っていただけるクリニック作りを目指してスタッフと共に歩んできました。
心房細動、期外収縮などの不整脈や心不全、狭心症などの循環器疾患を中心に専門的治療を行いつつ、高血圧、糖尿病、脂質異常などの生活習慣病といった内科疾患、さらに健康診断や予防接種、発熱外来など、かかりつけ医としての役割も果たして参りました。
特にカテーテルアブレーション治療や、在宅ペースメーカ管理などの高度医療を、クリニックの強みを活かしより身近な立場で提供し、心不全予防・改善に貢献できたという自負はありますが、やはり重度の心不全治療においては、前述の治療や薬物を用いても限界を感じておりました。そんな中、より積極的な予防医療を行うべく、以前より注目していた「心臓リハビリ」を立ち上げることとしました。薬物治療やカテーテル治療、ペースメーカ治療等も当然大事ですが、「運動療法」はそれらと匹敵するほどの治療・予防効果を持っております。
心臓リハビリ指導士の林医師が分院長となり「かさでら内科ハートクリニック」は、「予防医療」を中心とした内科、循環器医療を提供いたします。
「病気にならない、させない」を目標に、うらさと、かさでら内科ハートクリニックは皆様のかかりつけ医としての役割を果たしていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
京都市生まれ | |
1995年 | 立命館高等学校 卒業 |
2002年 | 名古屋市立大学医学部 卒業 |
2002年 | 刈谷豊田総合病院(旧 刈谷総合病院) 臨床研修医 |
2004年 | 刈谷豊田総合病院 循環器内科 |
2006年 | JA愛知厚生連 江南厚生病院 (旧 昭和病院) 循環器内科 |
2011年 | 名古屋大学医学部附属病院 循環器内科 医員 |
2013年 | 小牧市民病院 循環器内科 医長 |
2017年 | 小牧市民病院 循環器内科 部長 |
2018年 | うらさと内科ハートクリニック 院長 |